Yuimyon’s blog

平凡大学生

母子

普通の親子とはどんなものなのだろうか。私はそれがわからないのに、それを追い求めている。大学で会う友達はみんな母親と仲が良さそうだ。恋人ができれば逐一報告したり、なんでもない日によく心配のメールが来たりするそうだ。私はそんな経験がない。

普通の人にとって母親という存在は絶対的なものなのだろうか。どんな時も頼れる、そういう絶対的な存在なのだろうか。私は幼少期に母親の1番大切なものが娘である自分でないことに気づいてから、必死に承認欲求を満たすため色んなことをしてきた。小学生から勉強を頑張っていたのは母親に認められるため、褒められるためという理由だけだった。しかし、高校生のとき模試で田舎の進学校内1位になり、大急ぎで家に帰って母親にそれを伝えた時「そっか。」だけの返事が返ってきて、心の糸が切れたのが自分でもよくわかった。それからは勉強に対する熱量はなくなり、なんとなく大学生になった。そして、そんな母親から逃げるように地元からかなり離れた大学に進学したが、それでもいまだに母親のメールの一言一句に神経を尖らせている。やっと自由になれたと思っている自分と、いまだに母親に認められたい、褒められたいと思っている自分がいる。

私は母親に愛されずに育てられたわけではない。人並み、それ以上に丁寧に育ててもらった。だからこそ、この気持ちをうまく表現できないのだ。世の中にはもっと酷い親、環境で育った人がいるのも知っている。だからこれは普通の大学に通っている、普通の大学生の独り言である。

絶対的な何かをくれる人が欲しいと思い、色々な人とお付き合いしてみた。しかし、心のダニに噛まれたくらいの小さな穴を完全には埋めることができなかった。そして、誰かと生活するとか、誰かに一途に愛されるとかそういうことが性に合わないことに気づいてしまった。人生100年時代、どうしたら1人で生きていけるのか、その方法を考えている。